今日は、Orianthi (本名 Orianthi Panagaris) について。
Michael Jacksonの「THIS IS IT」で一躍有名になった彼女の事は、勿論、ご存知だろう。
僕も話題になっていた「THIS IS IT」を見た時に、そのチャーミングな容姿と超絶テクニックにノックアウトされた一人だ。
その後は、気にはなっていたのだが、詳しく調べたりはしていなかった。YouTubeで 上記の Steve Vai との共演ビデオを発見し「あぁ、彼女にも多くのギターヒーローがいたんだろうなぁ。。。」とか、「映画で有名になったからソロデビューかぁ。」とうがった見方しかしていなかった。
でもよくよく調べてみると彼女の経歴はもの凄いものがあり、映画の出演も、この共演も、納得のいくものだったのだ。
彼女は、オーストラリアのアデレードで、ギリシャ人の血を引く一家に生まれ、6歳からアコースティックギターをはじめ、11歳でエレクトリックギターを手にした。そして、作曲と演奏に専念するため15歳のときに学校をやめたそうだ。
4歳のときからイングランドとフランスでいくつかの親しいバンドとともに演奏してきたが、有名ミュージシャンのサポートメンバーとして本格的にステージに立ったのは15歳のとき、Steve Vai のコンサートであった。そう、わずか15歳の時に、既に共演しているのだ。どうりで、上記のメイキングビデオで Steve Vaiが彼女をとても可愛がっているわけだ。
11歳の時に、Carlos Santana のアデレードのライヴを見て感化された彼女は、「私は Carlos みたいになりたいからって父におねだりして、中古のエレクトリック・ギターを 買ってもらったの。それっきり、もうアコースティックには見向きもしなくなったわ。」と言っている。その後、Santana のプレイしているビデオを集め、テープが 伸びるほど見まくったらしい。そして、18歳にして Carlos Santana との共演を果たした。
その時のエピソードも面白い。彼女の音楽を耳にした Carlos の弟が、サウンドチェックの最中に Santana と Orianthi との対面を取り計らってくれた。このサウンドチェックの間のジャムにより、彼の本番のステージに招かれ、35分ほどもプレイしたばかりか、地元の観客の前でソロまで披露したのだったと言うのだ。
これまでに、Prince との共演、Eric Clapton が主催した Crossroads Guitar Festival への参加などの実績を積み重ね、「12人の偉大な女性エレキギタリスト」のひとりに名を連ねているそうだ。
そして、2007年彼女にひとつのチャンスが巡ってくる、第51回グラミー賞で、彼女は Carrie Underwood のバックバンドの一員として演奏した。このパフォーマンスの後、ブログの世界はこの無名に近いギターの神童の評判でもちきりになり、Michael Jackson はそれがきっかけで彼女に連絡を取り、ロンドンの02アリーナで予定されていたギグで彼のギタリストを務めて欲しいとオファーしたのだそうである。
こうして、Orianthi は Michael Jackson のコンサート、「THIS IS IT」のリードギタリストに起用されることになったのだ。
既に、2006年にゲフィン・レコードと契約していた彼女は、アルバム「BELIEVE」を発表し、収録されている「According To You」が2009年10月7日付の iTunes シングル・オブ・ザ・ウィークになった。
と言うのが、色々引用した(笑)彼女の経歴なんだけど、ある意味、アメリカンドリームの申し子みたいな感じですよね。
実は、Twitter上で、僕のフォロワーさんの一人が、「このメンバーをステージに立たせてあげたかった。」と言うポストを見た時に僕も映画を見終わった時にそう感じたのを思いだした。
このブログも、そのポストがきっかけになっているかもしれない。
しかし、先日ブログに書いた「We Are The World 25 For Haiti」にも参加している彼女は、間接的に Michael と共演出来たのかもしれない。