今日は、キーボディスト GREG PHILLINGANES についてのエピソードから、YouTubeはある意味宝の山だと言うお話。(最近は、この手の高校から大学時代に聞いていた音楽ばかりiPhoneで聴いている、やっぱり歳のせいかなw)
先ず、GREG PHILLINGANES について彼の経歴等をWikiからの抜粋に加筆しつつ…
GREG PHILLINGANES (本名:Gregory Arthur Phillinganes)は、ミシガン州デトロイトで生まれ、後にカリフォルニア州ロサンゼルスに移る。Stevie Wonder の楽曲をインストゥルメンタルにアレンジした演奏が、Stevie 本人に気に入られ、1976年に Stevie のバック・バンドに加入。その後、主にR&Bやフュージョンの分野を中心に、スタジオ・ミュージシャンとして精力的に活動。
Quincy Jonesのお抱えキーボーディストとして数々のセッションに参加する。1979年には Michael Jackson の『オフ・ザ・ウォール』に参加し、その後も Michael の作品の制作に深く関わっていく。勿論、オリジナルの「We Are The World」でピアノを弾いてるのも彼だ。
1981年、初のソロ・アルバム『処女航海』発表。同作からのシングル「Baby, I Do Love You」はビルボードR&Bチャートで72位に達した。1984年発表のセカンド・ソロ・アルバム『パルス』には、YMOのカヴァー「ビハインド・ザ・マスク」が収録され、当時グレッグをバック・バンドの一員に迎えていたエリック・クラプトンも、自分のアルバム『オーガスト』(1986年)で「ビハインド・ザ・マスク」を取り上げた。1991年には George Harrison と Eric Clapton の日本公演に同行した。
2005年、以前よりサポートメンバーとして同行していたTOTOに正式加入。キーボード演奏だけでなく、一部の楽曲ではリード・ボーカルも担当し、バンドが2008年に解散するまで籍を置いた。 とある。
記事の最初のビデオは、初のソロ・アルバム『処女航海』から僕の好きな「Girl Talk」だ。因に、Saxのソロは渡辺貞夫さん。
で、このStevie のバック・バンドに加入する経緯が1つ目のエピソード。(インタビュー記事を昔読んだのを思い出しながら書いていますので、正確ではないところもあります)
ある日、LAの GREG の自宅に1本の電話がかかってくる。電話は奥さんがとったそうだが、なんとそれは Stevie Wonder 本人からの電話だった。奥さんはビックリして慌てて彼に代わったが、GREG はバンドへの参加をたのんできた Stevie 本人からの電話を最初は信用しなかったそうだ。で、「いい加減、冗談はよしてくれよ」と彼が言うと電話の向こうでなんと Stevie は、My Cherie Amour を歌ったそうだ。それで、彼も信用しバンドに参加したと言う展開になった。
そして2つ目のエピソードが、Quincy Jones の1980年のアルバム「The Dude(邦題:愛のコリーダ)」に収録されている「One Hundred Ways」のレコーディング時のエピソードだ。Quincy は、ある意味アグレッシブなプレイをする GREG に抑えた感じのソロを弾かせるために前日夜中までレコーディングで疲れさせ、奥さんに早朝に起こしてもらってスタジオへ呼び、このソロを収録したと言うのだ。僕は、このソロが当時大好きだったのだが、名演の裏にはそんな事情があったのかと後から関心したものだった。「スタジオでは、マジックが起こるんだ!」と話しているQuincy の手腕には本当に驚かされる。ある意味、名盤のレコーディングは、こう言う緻密な作業が行われているんだなぁと勉強になった。
で、記事のタイトルにある「YouTubeはある意味宝の山」と言うのは、この記事を書くのに YouTube でビデオを色々探していたらこんなビデオを発見した。
このビデオは、1983年にシアトルで行われた、Quincy Jones のコンサートの模様である。勿論、イントロのエレピを弾いているのが GREG だ。Quincy の当時のお抱えミュージシャンも多数参加している。
僕は、以前から思ってた事なのだが、著作権的にはこの様なビデオが YouTube にあるのは問題かもしれない。でも、 YouTube ってこう言う絶対見れなかったコンサートのビデオや懐かしいプロモーションビデオがたくさん見れるところにも大きな魅力があると思う。iTunes Store もそうだが、手に入りにくかった曲を買えたり、見た事もないこんなコンサートが行われていた事を知る事が出来るなんてとても素敵な事だと思うし、それにより良い音楽が再発見され人々に届けられていく事は素晴らしいと思う。音楽って本来そう言うものだと僕は思うのだ。
Apple や、GOOGLE が必死にやっている事ってやっぱり凄いし、素敵だと思った。と言うお話でした。